終活とは?一体何をすればいいの?エンディングノートの作成だけで終わりではない…終活の思わぬ落とし穴

アクティブシニア
終活とは何なの?

終活とは、「生涯の終末期に向けた準備活動」を指し、その具体的な取り組みは人それぞれです。

一般的には、遺産相続や遺品整理に関する事項を整理したり、自己の生き方や経験を記録したりすることが含まれます。

終活を実践するかは個人の判断に委ねられていますが、多くの人が次のような目的で積極的に終活に取り組んでいます。

老後を充実させる為に終活をするべき!

終活は単に死に備えるための活動だけではなく、今後の人生をより豊かにするための前向きな取り組みでもあります。

これは、生涯の終盤をどのように過ごすかについて考え、計画するプロセスです。

例えば、これまで時間がなくて挑戦できなかったことへの取り組みや新しい趣味の追求も終活の一環だと考えられています。

さらに、経済的な安心感も老後の生活の質に影響するため、資産形成に励むことも終活の重要な目的の一つです。

終活は必要なの?

家族の為に

人が亡くなった後、遺族は葬儀の手配や遺産の整理など多くの事務作業を担います。

これらの作業は故人の準備の有無によって、家族の負担の度合いが大きく変わります。

そのため、終活を行う際にエンディングノートを活用し、重要な情報をまとめておくことで、故人の意向が明確になり、家族が取るべき手順もスムーズになります。

家族間の争いを避けるために

遺産相続は家族間の争いの原因となり得ます。

終活を通じて財産の分配について明確にしておけば、争いを未然に防ぐことが可能です。

これは、故人の最終的な意向を尊重し、家族間の和を保つためにも重要な取り組みです。

終活を行うには何をすればいいの?

終活と言っても行う事は多岐に渡ります。

ここでは、終活の一般的な動きを記載していますので、参考にされてくださいね。

1.身の回りの物を整理する

長く生活していると、生活必需品だけでなく、趣味の物や思い出の品など、様々な物が

多くなってしまいます。

不要な物は、亡くなった際に処分していくのは簡単な作業ではなく、かなりの時間と手間がかかってしまいます。

遺品整理業者に依頼するのもひとつの方法ですが、遺品の数が多いほど料金がかさむため、家族の負担になる恐れがあります。

そのため、終活を始める際は、生前から必要なもの、不要なものを仕分けして少しずつ断捨離を進めていけば、死後の遺品整理の負担を減らすことができます。

2.医療や介護の希望をまとめておく

大きな病気やケガをすると、場合によっては他人との意思疎通が困難になることもあり得ます。

そんな時はかかりつけ医の情報と共に、どんな医療・介護を受けたいのか、あらかじめ希望をまとめておくと、家族がその意思を医療機関や介護施設に伝えてくれます。

それに加えて、健康保険証や保険証券などの在処も記載しておくと、意識を失って医療機関に搬送されたとしても、円滑に入院手続きを済ませることができます。

3.葬儀の規模を考えておく

葬儀には、身内だけでなく、友人や仕事関係や近所の方など、故人と生前に縁のあった一般の人を幅広く招いて行う一般葬、家族・親戚を中心とした家族葬、通夜や葬儀を行わない直葬など様々なスタイルがあります。

最も規模が大きいのは一般葬で、小規模な家族葬や直葬に比べると手間と費用がかかります。

そのため、自分の希望や葬儀用の貯蓄などに応じて、どのくらいの規模・スタイルの葬儀を望むのか、あらかじめ考えておくと葬儀の手配を円滑に進める事が出来ます。

4.エンディングノートを作成する

エンディングノートとは、自分の死後、家族に伝えておきたいことをまとめておくノートのことです。

記載する内容に決まりはありませんが、以下のような情報を書き留めておくと、自分の死後に行う手続きの助けとなります。

  • 自分の個人情報(健康保険証などの在処、家系図なども含む)
  • 交友関係(訃報を知らせて欲しい人の氏名や住所、連絡先など)
  • 遺品やデータの情報(遺したいもの、処分したいもの)
  • 資産関係の情報(預貯金や不動産、負債などの情報)
  • 葬儀・墓に関すること(希望する葬儀のスタイルや、連絡する葬儀社、予算など)
  • 医療・介護の希望について

普通のノートにまとめても良いですが、必要事項が網羅されているエンディングノートを使った方が便利です。

終活を行う際には保険を見直すべき!

終活を進める上で重要なのが、現在加入している保険の見直しです。

年齢が上がると共に、必要となる医療費は増加傾向にあります。

十分な貯金があれば安心ですが、そうでない場合は、医療保険や生命保険を適切に活用して、不測の事態に備えることが大切です。

特に若い時に加入した保険をそのままにしている方は、現在の健康状況、ライフステージ、家族構成などの変化に合わせて、保障内容を見直すことをオススメします。

デジタル資産の管理を忘れないようにしよう

終活では、物理的な品物の整理だけでなく、PCやスマートフォン内のデジタルデータの整理も重要です。

貴重なデータは保管しつつ、プライベートな内容や他人に見せたくないデータは事前に整理しましょう。

また、動画配信サービスなどのサブスクリプションサービスの情報も、エンディングノートを用いて遺族に伝えることで、不要なサービスの継続課金を防ぐことが出来ます。

終活はいい意味で捉え、前向きな人生計画を考えよう

終活は、自己の満足と遺族の負担軽減の両方を目指します。

生きているうちに、家族や友人に感謝し、これからの人生をどう充実させるかを計画しましょう。

新たな趣味や挑戦したいことを見つけることで、人生の質が向上します。

まとめ

終活は、自身の人生の終末期に向けた大切な準備プロセスです。

これには遺族の負担を軽減する目的が含まれるだけでなく、自分自身の生活をより充実させる方法としても役に立つので小さなところからコツコツ行っておきましょう。

 

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