老後の海外移住は、多くの人にとって憧れの生活です。
物価が安い国で長期ビザを取得し、年金で悠々自適に暮らすことは、想像するだけでワクワクしますよね。
特にマレーシアやタイなどアジアの国々は、その温暖な気候と手頃な生活コストで、多くの日本人にとって魅力的な移住先となっています。
しかし、夢を現実にするためには、しっかりとした準備と計画が必要です。
老後の海外移住におすすめの国、移住先を決めるポイント、そして海外移住の注意点について解説します。
海外移住のメリット
老後に海外移住をするメリットは、年金で楽々暮らせること、本当の意味で「第二の人生」を歩めること、そして子や孫にリフレッシュ先を提供できることです。
コスト削減: 物価が安い国に移住することで、年金だけでも快適な生活を送ることが可能になります。日本と比較して生活費が低い国では、限られた収入でより豊かな生活を楽しむことができるでしょう。
気候の恩恵: 温暖な気候の国に移住することで寒さから解放され、体調を崩しにくい環境で生活できます。特に冬の寒さが厳しい地域から移住する場合、健康面でのメリットは大きいでしょう。
新たな文化体験: 異なる文化や習慣に触れることで、日々の生活に刺激と変化をもたらすことができます。新しい言語や料理、習慣などを学ぶことは、精神的な充実感にもつながります。
社会的交流: 海外には日本人コミュニティが存在する場所も多く、同じように移住してきた人々との交流を通じて、新たな友情を育むことができます。
家族への影響: 海外に移住することで、家族や孫にとっては訪れるだけで新鮮な体験ができる場所を提供することができます。また、将来的には移住先の国での不動産を相続財産として残すことも可能です。
海外移住におすすめの国
老後の移住先として選ぶべき国の注目ポイントは、気候が温暖であること、治安が良いこと、景観が美しいこと、そして物価が安いことです。これらの条件を満たす国々を、一般財団法人ロングスティ財団の「ロングスティ希望国・地域トップ10」のデータを基に紹介します。
・マレーシア:常夏の国でのんびりと
マレーシアは、2006年から14年間も「ロングスティ希望国・地域トップ10」でトップに輝いています。日中はカラッとした暑さで、朝晩は涼しいため、日本の寒暖差に負担を感じる高齢者にとって過ごしやすい国です。公用語はマレー語ですが、英語も広く通じるため言葉の壁を感じることなく生活できます。
単身者の場合、家賃が約5万円から10万円、食費が約3万円、通信費が約3千円、交通費が約2千円、雑費が約5千円となり、合計で約9万円程度が目安となります。家族であれば、もう少し高くなる可能性があります。
・タイ:物価の安さが魅力
タイは、物価の安さが最大の魅力です。年金だけで快適に暮らせることが多く、高齢者にとって大きなメリットとなっています。熱帯気候で一年中温暖ですが、蒸し暑い時期があるため、気候に合うかどうかは事前に確認が必要です。
単身者の月間生活費が約6.5万円から、一般的な家庭の月間生活費が約15万円からとなっています。食事はレストランで80バーツ(約260円)から800バーツ(約2,600円)、マクドナルドのコンボは約200バーツ(約650円)で楽しめます。
・フィリピン:美しい海と便利な時差
フィリピンは、日本との時差が1時間と少なく、フライト時間も約4時間と短いため、日本への頻繁な往復が予定されている方におすすめです。美しい海に囲まれた環境で、リタイアメント世代の日本人コミュニティも充実しています。
首都マニラでの生活を例にすると、家賃が約4万円から10万円、光熱費が約4千円、水道代が約200円、食費が約1万5千円から3万円、交通費が約1万円、スマホ・インターネット代が約千円から5千円、合計で約7万円から13万円程度が目安です。
海外移住する注意点
海外移住を成功させるためには、年金の受け取り方法、医療保険の加入、ビザの取得方法など、様々な手続きが必要です。これらの準備を怠ると、夢の海外生活が一転して困難なものになる可能性があります。
海外移住前にするべきこと
移住を考えている国には、まず下見をすることが重要です。実際にその国での生活を体験し、自分や配偶者に合うかどうかを確認しましょう。また、英語や公用語のスキルアップ、自宅の管理方法の決定も重要なポイントです。
まとめ
老後の海外移住は、計画的に準備を進めれば、安く快適な生活を送ることができます。移住先の国を選ぶ際には、自分にとって最適な条件を満たす国を選び、実際にその国で生活できるかを厳しい目で判断しましょう。そして、第二の人生を新たな国で始める準備をしましょう。
コメント