「熱中症特別警戒アラート」運用開始 シニアが注意すべきポイント

健康

国内で過去に例のない危険な暑さが予想された場合、熱中症を予防する行動の徹底を求める新しい情報「熱中症特別警戒アラート」の運用が24日から始まりました。
運用が始まった「熱中症特別警戒アラート」は、国内で過去に例のない危険な暑さが予想される場合に環境省から発表されます。
これまでの「警戒アラート」よりも、さらに強く熱中症を予防する行動の徹底を呼びかけるものです。
新たな熱中症警戒情報について、シニアが注意すべきポイントを解説します。

熱中症特別警戒アラートとは

都道府県内全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合、前日の午後2時頃に発表されます。
暑さ指数が特に著しく高くなり、熱中症による重大な健康被害が生じるおそれがあるとして、自発的な熱中症予防行動を積極的に行うことを呼びかけるためです。個々人が最大限の予防行動を実践することが基本です。特に「熱中症弱者」である高齢者や乳幼児、体調の悪い人は注意が必要です。
家族や周囲の人々による見守りや声かけが重要です。また、自治体が指定したクーリングシェルター(冷房のある施設)を利用することも考慮してください。
熱中症特別警戒アラートが発表された地域では、広域的に過去に例のない危険な暑さとなり、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあるため、自発的な熱中症予防行動を実施し、家族や周囲の人々においても見守りや声かけ等の共助や、公助の行動をとっていただくことが重要です。
熱中症予防には、涼しい環境で過ごすこと、こまめな水分補給、塩分補給、適切なエアコンの利用などを心がけてください。

高齢者への注意喚起

熱中症警戒アラートは、暑さ指数予測値に基づき、前日の17時及び当日の5時の1日2回発表されます。特に、熱中症への注意が必要な高齢者、障害児(者)、小児、乳幼児に対しては、周囲の方々が協力して注意深く見守るなど、重点的な呼びかけが求められます。
また、健康センターにおける健診や健康相談の機会を利用して、広く呼びかけていただくことも大切です。
高齢者は特に注意が必要で、暑さに対する感覚機能が低下しているため、周囲のサポートが重要です。熱中症警戒アラートが発表された日には外出を控える、エアコンを使用するなどの熱中症の予防行動を積極的に取りましょう。

対策としての水分補給と適切な環境

・気温や湿度を計って知ろう:

高齢者は体温の調節機能が低下しているため、暑さを自覚しにくいことがあります。気温・湿度計や熱中症計を活用して、今いる環境の危険度を知りましょう。

室内を涼しくしよう:
室内でも高温多湿・無風の環境は熱中症の危険が高まります。冷房や除湿機、扇風機などを適度に利用して、涼しく風通しの良い環境で過ごしましょう。

・水分を計画的にとろう:

高齢者は体内水分量の減少により脱水状態になりやすく、さらに体が脱水を察知しにくいため、水分補給が遅れがちです。のどが渇く前に、定期的な水分補給をしましょう。また、水分を多く含む食材を食事に取り入れるのも良いですね。
高齢者の方は特に注意が必要であり、暑さに対する感覚機能が低下しているため、周囲のサポートが重要です。熱中症を防ぐために、これらの対策を実践してください。

地域社会の協力と施設の活用

高齢者の安全を考慮して、自治体や施設では熱中症対策を進めています。指定暑熱避難施設は、冷房設備を有する公共施設(公民館、図書館など)が指定されていています。
これは、熱中症対策の一環として、高齢者や他の市民が休息できる場所として活用されます。
ちょこっとひと涼み施設として、気軽に休憩できる場所も設置されています。
広報誌やメディアを通じて熱中症予防に関する情報を伝えるほか、ケーブルテレビやラジオ、メール、ツイッターなどを活用して注意喚起を行っています。また、ネッククーラーやうちわ、熱中予防シートなどの物品を配布しています。
公共施設や商工会加盟のコンビニエンスストア、金融機関などと協力して、一時避難所を設置しています。

まとめ

高齢者の熱中症対策には重要なポイントがあります。
熱中症は室内や夜間でも多く発生しています。エアコンを使用中でもこまめに換気をし、室温を調整しましょう。
すだれやカーテンを使って直射日光を遮り、部屋の温度を下げましょう。
扇風機や換気扇を併用して、部屋の風通しを良くしましょう。
部屋に温湿度計を置いて、現在の温度をチェックしましょう。
高齢者は体内の水分量が少なく、脱水しやすい傾向があります。1日あたり1・2リットルを目安に、1時間ごとにコップ1杯程度の水分を摂取しましょう。暑い日には塩分も摂取しましょう。

以上のポイントを守り、体調不調の時には迷わず救急車の応援を頼みましょう。

 

 

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